ペロペロしてやりたいわズ。ムカイダー・メイ
- nishi-kaze
- 2015年8月8日
- 読了時間: 18分

一度聞いたら忘れたくても忘れられないバンド名だし、「名前だけは知ってる」っていう方も多いかもしれません。広島を拠点に活動を続けているペロペロしてやりたいわズ。が、7月8日に初の全国流通盤『ペロペロしてやりたいわ』をリリースしました!彼女達の存在が、ついに全国にお披露目されてしまったわけです。
これは事件!ということで、リリースから10日ほど経った頃、ムカイダー・メイ(Vo.)を呼び出してインタビューを敢行。
キュートと狂気の狭間を無邪気な笑顔でヒョイヒョイと行き来するようなライブをするんです、彼女たち。ぜひ目撃してください。
女の子っていつでも超カワイイんだけど、時々、それだけじゃないんだよね。
Interview:Miyaco/Photo:MiNORU OBARA
ーまずは、全国リリースおめでとうございます!
ありがとうございます!
ー今の気分はどうですか?
前回(のリリース)は広島店と新宿店だけだったんですけど、今回は挨拶に行けない所にも置いてある状況で。ツイッターとかで(展開の)写真をアップしてくれてるのを見て、行ったことないお店にも展開されてるのはすごいな、って。
ーポップを付けて展開してくれてるところが結構あるんですね。
そうですね、人が手をかけてやってくれている感動があります。
ーそれは、前回のリリースの時とは違う感覚?
うん、全然違いますね!凄く嬉しいです。テンションあがってだんだん分からなくなっていくんですよね、本当にあるのかどうか実感がない(笑)。何店舗か挨拶にも行ったんですけど、不思議ですよね。あれから今もずっと置いてあると思うと、凄く変な感じです。
ー今までにない感じを味わってるんですね。先日の見放題2015では先行販売もあったんですよね。その時はどうでした?
ライブ自体がもう意味わかんないくらい盛り上がって。サーキットイベントってお祭りテンションがあるじゃないですか、お客さんもバンドもちょっと浮かれてるっていうか。その空気感も手伝ったとは思うんですけどお客さんもいっぱい来てくれて。物販は上の階にあったんですけど、ライブ後にはみんな階段にめっちゃ並んでくれて、あれも感動しました。きっと次のバンド見に行きたいだろうに、CDもTシャツも買ってくれて嬉しかったですね。
ー入場規制がかかったと聞きましたが、違う土地でそういうことが起こるのは嬉しいですよね。
そうですね!初めて観てくれた人もいたと思うし、名前だけで気になって来てくれた人もいたと思うんですけど。同じ時間帯にどのバンドがやってるかなって気になってタイムテーブルも見てたんです、お客さん割れそうだなって思ってたんですけどたくさん来てくれました。
ー盛り上がるライブができて、その反響としてCDが目の前でどんどん売れていくのはいい光景だったんじゃないですか?
そう!めちゃくちゃ嬉しかったですね!広島から見に来てくれてた友達やお客さんもいたんですけど、その人達にそれを見せることが出来たのも凄く嬉しかった。他の土地でもこういうことができたよっていう。
ー今、正式に発売されて10日ほど経ちました。そろそろいろんなリアクションが届いているんじゃないかと思うんだけど、どうでしょう?
発売後に初めて広島のお客さんと喋ったのが、タワーレコード広島店でのインストアライブだったんですよ。10人くらいだったらどうしようとか、ポスターも用意しちゃったんで余ったら恥ずかしすぎでしょって思ってたんですけど(笑)、めっちゃ集まってくれて。学校の友達からいつもライブ来てくれる人たちから、たまたま通りかかった人も「今聴いてかっこよかったんでCD買いました」って言ってくれて最高でした。ちょっと前に、大学の就職斡旋センターの課長さんから突然メールが来て、「うちの大学にこんなに本気で音楽やってる人がいたなんて知りませんでした、とても嬉しいです」って応援してくれたんですけど、その人も来てくれてて、ポスターも大学に貼ってくれてるらしいんです(笑)。そういう、まさかの所からの反応がすごく多いし、広島県内だけでもそうなんですけど、県外でもツイッターでリアクションくれる人がいたり。凄いなと思います、嬉しい反応は多いですね。
ー 今までやって来たことが実ってきている実感が凄くあるのかなって、今話を聞いてて思いました。その辺りは今までと比べてどうですか、反応が大きくなってる実感はありますか?
反響は増えて来てると思うし、幅も広がってると思います。今まではライブハウスで聴いてくれた人に持って帰ってもらえるCDも自主製作のものだったので音質も手作りで。それはそれで味があるんですけど、これからはちゃんとしたものを持って帰ってもらえるし、ライブハウスじゃなくても友達に勧めることができるこの環境はとても大事だなと思って。広がり易さも全然違うから、それは大きいなと思います。
ーでは、その作品の事を教えてください。6曲それぞれ、いつ頃にできた曲ですか?
時期は全部バラバラです。一番古いのは『ハル』で大学2年生の頃に作った曲で、今と全然違うメンバーで作ったんですよね。その次が『ハイライト』で、その他はよくわからないんですけど・・・一番最近できたのは『high wave』ですね。あれは今作を作るって決まった時点でまだ曲が完成してない状況でした。
ー今回のために作ったっていうわけでもなく?
新しいCDを作るなら今までにない感じの曲を入れたいなとは思ってて。その時点ではできかけだったんですけど、いい感じの曲になるぞっていう予感だけはあって。レコーディングし始めてから勢いで出来上がった感じでした。
ーどういう風に考えてこの6曲を収録しようと決めたのですか?
いろいろ案はあったんですけど、『Bless you!』は入れたいなっていうのはあって。前回のシングルから1曲入れてもいいかなって思ったんですけど、『暮れる』はデモ(会場限定盤)に入れてるから今回は『あまちゃん』を入れようということになって。最終的に『ハイライト』を入れるかどうかでめちゃくちゃ悩みました。デモにも入れてるし、ライブで盛り上げる曲だから改めて音源にするのはどうなのか?っていうのが自分の中にずっとあって。テンポも、ライブだとめちゃくちゃ速いんですよ、テンションで持って行っちゃうから(笑)。それをまた敢えて原曲のテンポで音源化することに抵抗があったんですけど。だけどやっぱり、今までやってきたことを全国に見せられるチャンスだし、ライブでよくやる曲だし、入れても良いかなって思って最終的には収録したんです。ライブで知ってる曲が演奏されるかどうかで、楽しさが違いますもんね。結果的に、反響を聴く限りは入れてよかったかなって思います。
ーなるほど。それは聞きたいなと思ってたところでもあったんですけど、デモにも入ってて、ライブの定番曲にもなってる曲を全国流通のタイミングでも収録してて、しかも一番最後の締めに持ってきてるっていうのはどういう想いからなのかなと思ってて。そういう考えの結果だったんですね。
そうなんです、悩んだ挙句に大事なところに持っていきました。
ーそれはやっぱりバンドとしても大事な位置にある曲っていう事ですか?
そうですね。MUSIC CUBE14の“YOUNG GENERATION MUSIC BATTLE!!”でも『ハイライト』で優勝してラジオで1ヶ月間流してもらったのもあって。広島で初期から応援してくれてる人たちにとっても定番曲っていうイメージがあったみたいです。
ー確かにそうですね!私も、初めてライブを観た時の『ハイライト』の印象が未だに鮮明に残ってます。それでは、6曲それぞれについて終えてください。『Bless you!』はファンクっぽいギター、ベースが印象的で、とても体が動く曲だなと思います。
あれは、あららぎ(Gt.)が最初のカッティングを持ってきて、「これはイケる」って思いました。ベースラインも凄いカッコいいのが乗っかって。だからサビがキャッチーで盛り上がれたら、そこまでは結構遊んでもいいかなと思って韻を踏んでみたり言葉を詰め込んだりしました。そしたら最近「メンヘラな歌詞」って言われるようになって(笑)。みんながこの歌詞の女の子の事を解説してくれてる感じで、嫌いなタイプだけど憎めないしモテるタイプの女の子だよねって。そういう子に対する皮肉も私の中にあるんだと思います。言葉では若者に引っ掛かりそうな言葉を羅列しつつ、音は音楽が好きな人が聴いたら乗れるし、っていう良いラインを行ったかなと思います。
ーデストロイガールはとても過激な曲なんだけど、これを書いたときはどういうモードだったんですか?
これを書いた時は本当にイライラしてたんだろうなと思います(笑)。スタジオで4人でバッと作った曲なんです。歌詞のイメージは、画としてデストロイガール=アンドロイドみたいな女の子が大量生産されて出動するっていう映像が浮かんでて。私、アイドルが好きなんですけど、そういう女の子達って儚いですよね、偶像化されるというかファンの期待に応えるものっていうイメージがあって。目的がある女の子たちに対する儚さみたいなものと、それに対する苛立ちみたいなの、それが出てるんだと思う。
ー『ハル』は、他の曲に比べてとても弱くて柔らかい曲だなと思うんですが、どういう風にできたんですか?
これはただただ振られた時に作った曲なんですよ。ご飯も食べられないくらい傷ついたのが初めてで、それを乗り越えかけて、次に向かうのかなっていう状況の歌ですね。だから前の人に対する歌でもあるし、次の人に対する歌でもあるんです。
ーそうなんですね、そういう視点で聴くとまた発見がありそうですね。『high wave』はリード曲だと思うんですが、どういうイメージ、狙いで作っていったんですか?
最初にあららぎからフレーズが送られてきた時に、これは完全にこの夏に出すべき曲だと思って、歌詞も狙って夏のものにしました。日焼け止めのCMソングか、清涼飲料水のCMソングに使われるようなイメージで(笑)。これは私の癖なんですけど、めちゃくちゃ幸せハッピーな曲が作れなくて。だけど今回はちょっと期待しちゃえる感じの曲が作りたくて、世の女子の背中を押せる曲にしたいなと思って作りました。
ー個人的には『ハイライト』の印象が強かったけど、『high wave』でペロペロしてやりたいわズ。の振り幅というか、「こんなこともできますよ」っていうのを教えられた感じがありました。さっきも「今までにない曲を入れたかった」と話してくれたけど、確かに今までの曲とはちょっと違った雰囲気を感じます。
良い裏切り方をしたというか、その振り幅を提示するつもりで作ったわけじゃなかったんですけど、図らずしてうまくいったかなと思います。みんなの興味を掻き立てることができたのであれば良かったなと思いますね。
ー『あまちゃん』も結構過激な言葉並ぶ曲ですが、これはどういう風にできた曲ですか?
これ作った時は何を考えてたかな…何に対してかは分からないけど、何かに怒ってたんですよね。たぶん自分に一番腹が立っていた時期で、甘ったれてる自分に対して喝を入れる曲でもあって。そのタイトルを付けるにあたっては…世の甘ったれに対する曲を作ろうと思ってた時に、連続テレビ小説『あまちゃん』を放送してた時期だったんで乗っかろうと思って。…うん、自分に対して腹を立ててますね。
ー「ないがしろにしてきた感情がすべてを蝕んでいく」「生かすも 殺すも お前次第」などの歌詞から、生き方とか生きにくさのようなものへの苛立ちを感じるんですけど、そういうことを感じたり考えたりすることがありますか?
そうですね、生きる上でのモットーと言うか…思ってるけど出さないことってあるじゃないですか、そういうのが爆発しそうな時期だったんだと思うんですよ。人とうまくやっていきたいんですよ、嫌われたくなくて。だけど溜まっていくものもあって、そうじゃないのになって感じることもあって、もやもやして。でも上手くやって行かなきゃいけないって思う自分もいるし、そうなるとたぶん狭い中で生きていくことになるんだろうな、だけどそれを打破したい、っていう曲です。壁を壊さなきゃなって思ってた。
ーそれって、その年齢特有のもやもやかもしれないですよね、ある程度の年齢になると開き直る部分もあるような気がするんですけど(笑)。
うん、そうかも。それを書いた時、同年代のくすぶってるバンドに対する気持ちとかも歌詞にモロに出してたと思うんです、「あのバンドが売れてるのが気に入らない」とか(笑)。常にそういう反骨心のようなものは持っていたいと思います。そういう点においては(反骨精神が)一番現れている曲かもしれないです。
ーじゃぁ今歌っててもあまり違和感ないところがある?
そうですね、一番感情入っちゃうかも。
ーそうなんですね!それから『ハイライト』はさっきも話してくれたような葛藤もありつつ最終的にラストに位置した曲ですけど。ライブの定番曲とのことで、ライブの中でここまで育ってきてる印象ってありますか?
それは凄くあります。あれだけは、何がどうなっても、終わった後に立てなくなってもいいやって思うくらいやろうって最近決めてて。これ最後にメンバー誰か倒れるぞっていうくらいみんな満身創痍でやってて、途中で心配になる時もあるんですけど。そういう気持ちって昔は全然なかったから。
ー曲に対する姿勢がかなり変わってきてるんですね。制作について、曲はどういう風にできていきますか?
『high wave』はあららぎがフレーズを持ってきてくれて、それに私がメロディーを乗せたっていう感じでした。最近は作曲を2人でやって、作詞を私がやって、編曲を4人でやるっていう作り方ですね。
ーメロディーは結構スッと出てくるんですか?
そうなんですよ、メロディーはその場でパッと付けちゃうタイプで、歌詞もそれに準じてピントきた言葉を見つけるとそこからパパパっと広げるんで、考え込んだことはあまりないですね。
ーじゃあ難産だったことはあまりない?
そうですね。何をテーマにするかっていう部分は難産なんですけど(笑)。いい意味で、あららぎがきっかけを作ってくれるからそれに乗っかるだけなので。だから、あららぎが居てくれる限り無敵かもって思っていて。彼女も彼女で、いろいろ刺激を受けたらそれを音にして録音しておりてくれるんですよ。録り溜めてるものがあるらしくて、それを時々聴かせてくれるんです。だからスルスルっと作ってきた方かもしれないですね。
ー歌詞に関しては、いろんなところで言われてると思うんですが、女の子にしか書けない歌詞と言うか、女の子感がすごく出てますよね。恋愛の歌ばかり歌ってるわけではないのに、恋愛の歌を歌っている印象が強い(笑)。
そうそう!最近自分でもそんな気がしてます(笑)。
ー恋の歌ばかり歌っているわけじゃないのに、そういうイメージあるっていうのはどういうことかなって考えたんです。きっと、女の子だからこそ上手に扱える言葉を上手に選んでいるのかなと思って。例えば、女の子が言うと可愛いけど男の子が言うとそうでもない言葉とか、そんなのを上手く扱ってるのかなと。
あぁ、それはちょっと意識してる部分ではありますね。私という人間が発するから面白いっていう言葉を探している部分が確かにあって。女の子にも種類があるじゃないですか。そういうのは意識してます。
ーへぇ!そうなんですね!だけど。そういう言葉を見つけるにはまず自分の事を知らなきゃいけないですよね?自分はどんなキャラクターで、客観的にはどう見られているのか。
そうですね、寧ろどういう風に自分を演出したらこの言葉が活きるのかっていうのを、言葉基準で選んでるかも。アイドルもそういうところがあるじゃないですか、最近はいろんな個性のあるアイドルがいるから、この子がこういうことをするから面白い、みたいなのがたくさんあって。それは興味深いなと思ってます。そう考えると、男性より女性の方が言葉と人間性の関係性っていうのがはっきりしてる気がしますね、男の人はあまりそういうイメージが無くて。この女の子が言うとこうだとか、あの子が言うとこだとか、そういうのをずっと考えてて。じゃあ自分はどうしたらいいかなっていうのはテーマではあります。
ーそれは興味深いです。じゃあ、歌詞の中でそこがバチッとはまったなと思う言葉はありますか?
うん、ありますね。結構曲ごとにあるんですけど。フレーズがキャッチーっていうことがあるじゃないですか。例えば『Bless you!』の「フライデーナイトが待ちきれない」って、意味も通ってるし、言葉もキャッチーだし、音階もいい具合にはまって。その3つが揃って尚且つキャラ設定にもみんなが言うメンヘラ感があって、そこにサビの「フライデーナイト~」のフレーズが来たときに納得いっちゃうなっていうのが凄くあって、これは成功したなと思いました。
ー確かに、あの曲は特に言葉がはまりこんでる感じが強いですね。
最初から最後まで通して起承転結というか…1曲を通してその子がどういう子かっていうのを見せられたらいいなっていうのがあるかもしれないです。
ー曲に出てくる女の子はメイちゃんとは違う人物ですか?
リンクは絶対してるけど、想像上で、容姿とかキャラクターは考えてます。
ーそうなんですね、でも、あのメンヘラな感じの曲を歌ってるメイちゃんも好きですよ(笑)。
ははは(笑)!でも、思ったんですよ。いつかあれをカバーする高校生とか大学生がでてくるのかなと思った時に、私じゃない誰かがこの歌詞を発するとどうなるんだろうって。どの曲も私が歌うために作ってるから、いつか誰かやって欲しいなって(笑)。
ーいろんな女の子像が出てきそうですよね(笑)。今作の全体像として、HPに掲載されていたはいからさん(キュウソネコカミ マネージャー)のコメント「ペロペロしてやりたいわズ。が表現できる可能性をこのアルバムが示している」にすごく共感しました。それはさっき話した『high wave』に良い方向に裏切られた感じもそうなんですけど。その点について、自分ではどう感じますか?
メンバーそれぞれ好きな音楽のジャンルがあって、それぞれに聴いてきた音楽の幅があって、そういうのが上手に合わさって奇跡的に作れてきている感じなんですよ。本当はもっとちゃんと計画的にその要素を入れていくべきなんだけど、そうじゃなくて天然で作れたのが今までで、その偶然を詰め込んだのが今作かなと思ってて。だから可能性を示してくれるっていう部分に関してはその通りだと思っていて、これからはそれに加えて、意図的に、本当に強い音楽が作っていけたらいいなっていう感じですね。
ー狙って出来るようになったら本当に強いですよね。でも、こういう事も出来るんだっていうのが自分達の中で見つかっていったのはとてもプラスになったんじゃないですか?
そうですね、スタイルが固まるだけでも気持ちが全然違うんで。
ー少しバンドの話をしたいんですが、デモの音源と今作を聴き比べるとバンドの変化をすごく感じました。個性がより濃く出ている印象があったんですけど、そこに関して実感や自覚はありますか?
曲の作り方が変わったのも第一にあるんですけど。ライブで一番最初に目が行くのってボーカルだと思うんですけど、よく見たら他のメンバーも好きな事をやってるんですよね。まとまってるように見えて実は好きな事をやってる、多分、そういう事に無自覚だったんですよ。だけど、今回初めてどういうコンセプトでCDを作ろうかって話した時に、各々そういう意識の変わる瞬間があったんじゃないかなと思いますね。時期的な問題として4月から大学生じゃなくなることを考えたり、音楽をしっかりとやって行こうと考えたり、メンバーが変わる時期だったり。(今回の)CDを作ろうと決めたとき、その曲に対してどう取り組むのかを考えたり。デモから今回のリリースまでの間に、演奏するっていう事以外に頭を使うことが多くて、それが凄く効いてると思いますね。
ーより音楽と向き合うことが増えて、自ずと姿勢も変わって行ったんですね。ライブ自体はどうですか?
なおきさんが入ってからなんですけど、1回1回のライブに対する考え方が凄く変わりました。その日のイベントで、オープンから通して自分達がどういう位置に居るべきかを考えてライブをつくり始めたかな。いろんなジャンルのバンドとやる機会がすごく多くて、どんな色のライブにでも入れてもらえる位置にいるんで、だからこそその日のセットリストとか流れとかお客さんへのアプローチとか、ライブハウスに入ってからお客さんの雰囲気を観るとか、そういうのをし始めましたね。
ーそれは大きな変化ですね。8月からはツアーも始まりますが、今まで行ったことがない場所も日程に入ってますか?
入ってます。京都、岡山、千葉は初めてですね。
ー岡山が初めてなのは意外です!今までもいろんな場所でやってきたとは思いますが、広島に帰ってきた時のライブってどうですか?
私、広島はめちゃくちゃ緊張しすぎて。県外でやって広島に帰ってきた時のライブって、絶対緊張するんですよ。広島って前からずっと見てくれてる人がたくさんいる中で、「遠征して成長したな」っていうところを見せてやりたい!みたいな気張りがあって、体調悪くなるんです(笑)。遠征帰りの広島は毎回、自分的に納得のいかないライブをしてしまって悔いが残ってしまうんで、そろそろ克服したいです。
ーそうなんですか!それは意外でした。今回はどんなツアーになりそうですか?
リリースを一緒に祝えるバンドのほうが絶対楽しいし良いライブが出来るから、そういうバンドに声をかけたり、ライブハウス側が前に一緒にライブをしたことがあるバンドをブッキングしてくださっていたり、レコ発ツアーと言いながらもその日のイベント自体が盛り上がりそうな予感はしています。一緒に出るバンドの事も気に入ってもらえると思うから、事の始まりとして観に来てほしいですね。
ーバンド同士の関係性というか空気感はその日のイベントに伝染しますもんね。じゃあ、遊びにいけばイベント全体を楽しめるものになりそうですね。
たぶん、試聴機に入っててたまたま聴いてCD買ってくれた人もいたと思うんですよね。だから行けない場所があるのもすごく悔しいんだけど、気になってくれていたらちょっと無理してでもライブに来てほしいですね!一緒に出てくれる他のバンドも楽しませてくれると思うし、私達の音源も、ライブで映える部分もあると思うので。ホントに来てほしい!
ーツアーの成果も楽しみにしています!ありがとうございました!
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