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ハルバン’19 プチライブレポート


今年で3回目の開催となったハルバン’19。西風によせる歌スタッフが見て回ることのできたアーティストのみにはなりますが、プチライブレポートを作成しました。

これを読んで思い出したり、見られなかったアーティストをチェックしたり、楽しんでいただけたらと思います。

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Day 1 2019.3.23

リーガルリリー @VANQUISH

透明度があり淡く広がる歌声と、その真ん中を鋭く突くような芯のあるドラムのギャップに驚く。小さなからだの中で確かな脈を打つたおやかさを思わせる彼女たちのサウンドや演奏にじっと見入ってしまう。とってもささやかだった始球式も彼女たちらしくて、いろんな表情を見せてくれた。オーディエンスは終始視線を奪われっぱなしで、喜びや感動を派手に表現せずとも感情を確実に揺さぶられていたに違いない。

atelier room @スマトラタイガー

去年と同じステージで、去年よりも多くのオーディエンスを集めた彼ら。オーディエンスの様子を見れば、彼らの音楽がこの1年で更に浸透していったのだとよく分かる。地元バンドとしてこのイベントに出演できる喜びと使命感を大切に抱えながらステージに立つ、その想いをMCで口にする。宇根(Vo./Gt.)は「想いを言葉にするのは難しい」と話していたが、彼らの気持ちはMCにも演奏にも十分乗っているように感じられた。きっと、見ていた人たちにちゃんと届いている。

山内彰馬 @BAN×KARA

個人的には、10代のShout it Outが歌うヒリヒリした感情が大好きで、彼らが20年後、30年後にどんな歌を歌うのかを心から楽しみにしていた。だからバンドの解散はショックだったけれど、今回初めて彼のソロライブを見て、まだその楽しみが続いていくんだと確信できた。10代の頃に歌っていた歌とは少し違ったストレートさ。いくらか柔和さを感じる楽曲に、彼が大人になっていく様子をうかがい知ることが出来るような気がした。アコギに重なる彼の歌声は驚くほど感情豊か。シンガーソングライターとしてのキャリアが積み重なっていく様子を追いかけていきたいと思わされた。

ラックライフ @SECONDCRUTCH

彼らは、自分たちの中にある本当をそのまま率直に歌えるバンドだなぁと改めて思う。アツいことを歌ったり話したりしたとしても、PON(Vo.)の口から溢れる言葉は、何故か疑うことが難しい。限られた時間にラックライフの楽しいところ、熱っぽいところをぎゅっと詰め込んで、初見のオーディエンスをもたっぷりと揺さぶった見事な30分間だった。

山岸竜之介 @楽座

フレッシュで、情熱的で、誠実で、まっすぐなライブをする青年だ。盟友KenT(Dr.)との息もぴったりで、ギターとドラムだけのシンプルなセットからは想像できない重厚なサウンドを鳴らした。彼が披露するギターテクニックには大拍手を送らずにはいられない。あの演奏を、あの至近距離で浴びたのは相当な贅沢だった。

THEラブ人間 @CAVE-BE

彼らのライブは、何度見ても慣れない。真正面から目を見て、私自身の弱さにダイレクトに問いかけられている感覚に毎度ギクッとさせられる。ブレない芯を持ったTHEラブ人間に体当たりされると、日々ブレてばかりの私はそれに打ち負けて痛い思いをするのだろう。そうして今日も、彼らに心を掴まれ、背筋を正されて、視線を上げて歩き出したくなるのです。

Day2 2019.3.24

reGretGirl @SECONDCRUTCH

開演時間ギリギリに滑り込んだら超満員で、ほどなく入場規制となった。どうやら、出演するサーキットイベントで軒並み入場規制を記録しているようで、今とっても注目したいアーティスト。うまく言葉にできない繊細な感情を代弁してくれるような歌詞とサウンドが若者の心を揺さぶっている事実に疑問は持たない。感情を刺激する音楽という表現が似合うのではないかと思う。

RED in BLUE @BACKBEAT

集まったオーディエンスのうち半分ほどの人は初見のようだった。しかし、こぶしを突き上げたくなったのは全員一緒だったようで、フロアの熱がどんどん高まっていくのが分かった。ラストに演奏された“タガタメ”、田口(Gt.)のギターが手から離れて吹っ飛んで、ストラップが外れたままで荒々しく引く姿が痛快でかっこよかった。

w.o.d. @スマトラタイガー

尖っているけどどこか整ってもいる。そのバランスが絶妙に美味で、演奏を耳にした途端、反射的に体を委ねることが出来た。広島初ライブとは思えないほど、既に楽曲がオーディエンスに浸透しているようにも感じた。体の真ん中を突かれるような力強い熱感と、ひたすら揺れたくなるリズムが心地良くて、いつまでも酔っていたかった。

FIVE NEW OLD @CLUB QUATTRO

リズム隊のタイトさと高いセンス、それに乗る軽やかなギターと牽引力のあるボーカル。全てのピースががっちりハマった楽曲と、その魅力を最大限に引き出す表現力が素晴らしい。心をとてもオープンにしたHIROSHI(Vo./Gt.)のパフォーマンスがオーディエンスを引き込み、オーディエンスは自由に揺れていて、とてもグルーヴィンな空間ができあがっていた。

Sunrise In My Attache Case @BACKBEAT

明るくて大きな太陽が似合うなぁと思う。光を繊細に反射しながら軽やかに駆けていくような彼らの音楽は、滑らかな手触りと透明感も持ち合わせている。楽曲には爽やかな印象を抱くことも多いが、実は躍動する力も秘めている。ライブで演奏されるのを喜ぶかのようにイキイキと跳ねるSIMACの音楽が、私たちを最後まで軽やかに躍らせてくれた。

ビレッジマンズストア @SECONDCRUTCH

都合で最後の1曲しか聴けなかったのが悔やまれる。だけど、音楽にかける彼らの想いを思い知るには、1曲あれば十分だった。愚直なほどストレートな彼らが放つ真っ直ぐな熱を、私は体の中心でダイレクトに受け止めてしまい、内側からグッと温度が上がった。しかし、それはきっと私一人ではなかったはず。ビレッジマンズストアとオーディエンスが正面からぶつかり合った熱気が会場中を覆いつくしていた。各会場で最終アクトが最高のライブを行う中、彼らもまた、彼ららしく素晴らしい形でSECONDCRUTCHの終演を彩ったのではないかと思う。

 

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