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Droog 『命題』


3年ぶりのフルアルバムが届きました。自主レーベルを立ち上げ新章をスタートさせた彼らの、「終わりから生まれる始まり」が詰まった決意の1枚。

Droogはいつもいつも現状を打破しようとし続けていたように思います、大きな何かをひっくり返そうとするスピリットが彼らを動かしてきたような印象があったというか。当然、現状に満足しない気持ちは今も持っているはずだけど、なんというか今回は、今までにないたおやかさをもってDroogの手の内を見せてくれている気がするのです。彼ら自身が作り上げてきたDroog像をしなやかに超えていく、そういう表現も可能かもしれません。

音もライブも最近は、デビュー当時とは別のバンドのように見える瞬間があります。だけど、これを最後までじっくりと聴けば、相変わらず一本筋の通ったロックを鳴らしていることに気付く人も多くいるのではないでしょうか。それはつまり、サウンド云々の音楽論もさることながら、「今、やらずにいられないことをやるだけだ」というシンプル且つ媚びないスタンスがアルバム全体から滲み伝わってくる、というようなことだと思うのです。その結果が“オールドロマンス”の跳ねたメロディーであったり、“こわれても”の包容力であったり、“命題”の凶暴さであるのならば、この2年間でDroogというバンドはものすごく深みを増したのだと認めざるを得ません。

“終点”でこのアルバムの口火を切り、“命題”で終えるという流れが、ひとつのストーリーにも感じられました。この“命題”という曲が、私たちの目の前でDroogのスタートラインを引いてくれる気がします。この曲が鳴り終わるとき、物語が始まる直前のワクワクした感覚があなたにも残るはず。

これからDroogに出会う人も、過去に聴いたことがある人も、是非このアルバムで今のDroogを受け取ってみてください。

Text:Miyaco

2016.8.3 on sale!

¥2,700(+ tax)/TICK-0002

『命題』

1. 終点

2. 夜明け前

3. 血まみれでもきみは美しい

4. TOKYO SUBMARINE

5. loser

6. B級ブギー

7. オールド・ロマンス

8. 晩夏のブルース

9. こわれても

10. 命題

 

Droog Vo.カタヤマヒロキさんからコメントが届きました!

Droog、通算3枚目のフルアルバムにして、自主レーベル設立後第1弾フルアルバムです。色々な仲間に助けられながらも、自分たちの足で立って、自分たちの手で作った1枚です。真っさらな状態でまた0からはじめようという思いでジャケット写真は白を基調に作り、又、今はまだ「点」に自分たちを見立てて、この点を「線」にしていきたいとの思いでモールス信号も使用しました。

このようにアートワークなど、ひとつひとつ全てに思いを込めて「命題」という作品を作りました。

「ロック」や「バンド」、そして「ライブ」を愛するあなたへ聴いて欲しい1枚です。

Droog/Vo カタヤマヒロキ

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