Droog『環状線デラシネ』
- nishi-kaze
- 2017年10月19日
- 読了時間: 2分

新作を聴くたびに「新しいDroog」という類の表現をしているような気がしますが(笑)、その感覚に毎度嘘はなく、今回もやはり前作までとは少し違った一面を見せてくれていると感じます。原点奪回を掲げ、ここから始まるストーリーに想いを馳せた『命題』。内面をよりオープンに晒し、感情をどストレートに演奏する強みを手に入れた『Monochrome』。そこから約10か月が過ぎた今、『環状線デラシネ』からは走りながらも笑顔で周りを見渡すような、先を見ながらも今を楽しむような雰囲気を感じ取れる気がするのです。楽しむ、と言っても子供が公園ではしゃぐような無邪気さではなく、信頼のおける仲間と肩を組むとき想いのこもった笑顔というイメージ。
力強いアレンジや鋭利なギターのサウンドもふんだんに盛り込まれていると同時に、存在感のあるメロディーが楽曲のポジティブさや感情を彩っている面もある。とても頼もしくてタフだけど暴力的なのとは違う、その絶妙さが、少し大人になった今の艶っぽさに繋がっているようにも思えます。
リードトラック“環状線”を聴いて、『命題』リリース時にカタヤマヒロキが「自分たちは今はまだ点でも、いつか線にしたい」とコメントしていたのを思い出しました(詳しくはこちら)。田舎に延びる国道10号線と、夜の都会に光る環状線。点と線と環。今の彼らにはどんな景色が見えていて、そこから何を感じるのだろう。と、ついつい勘繰ってしまいました。
とにかくリアルであることこそがDroogの良さを知らしめてくれる武器なんじゃないかと改めて思います。だからこそ、表現の幅もライブの世界観も鍛えられてきたわけだし、リアルな感情をライブで放出する瞬間の映像が美しくて何度も息を飲んできました。『環状線デラシネ』を私は、きっと今回もライブでそんな瞬間に出会えるんだ!という期待値が高まる作品だと表現したいです。
Text:Miyaco
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環状線
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